2005年12月17日

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル観ましたー

davidgail.jpg
英題『THE LIFE OF DAVID GALE』2003年公開。
一月ほど前にDVDで鑑賞。いまさら感想ですが、でもこれは書かずにはいられない。

「死刑制度がテーマ?重たそう・・」なんて躊躇っている人は是非観るべし。佳作のサスペンスドラマです。はいだらけネコはケビン・スペイシーのファンなんですが、彼が出てる作品は大抵間違いがないです。公開時はそれほどでもなかった『ユージュアル・サスペクツ』や『交渉人』がビデオやDVDでジワジワ人気を上げているのもそのためでやんす。
この作品ももっと話題になっていいはず。

あらすじ
大学の哲学教授にして死刑廃止運動の闘士デビット・ゲイル(ケビン・スペイシー)は、ある日同僚への殺人容疑で逮捕される。否認はしたものの、状況は完全にゲイルに不利なものだった。
皮肉にも死刑判決をうけた彼は、執行直前、週刊誌記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)の取材に応じる。そして、ゲイルは「真実」を語りはじめた・・・


監督:アラン・パーカー Alan Parker
製作:ニコラス・ケイジ Nicolas Cage・アラン・パーカー Alan Parker

脚本:チャールズ・ランドルフ Charles Randolph

出演:ケヴィン・スペイシー Kevin Spacey (デビッド・ゲイル)
   ケイト・ウィンスレット Kate Winslet(ビッツィー)
   ローラ・リニー Laura Linney (コンスタンス)
   ガブリエル・マン Gabriel Mann
   マット・クレイヴン Matt Craven

恥ずかしながらアラン・パーカー監督の作品はこれまで未見。で、コチラのちとろんさんによれば、制作者に名を連ねているのはやっぱりニコラス・ケイジ本人とのこと。

(以下、一部ネタバレ注意です)

作品全体について

やっぱり脚本で出来ている作品。
サスペンスドラマとしても秀逸ながら、それだけじゃない。死刑制度なんて一見重たいトピックにもかかわらず、題材を100%生かし切っている。DVDの特典によれば脚本家のチャールズ・ランドルフは元大学教授とのこと。これが初作品ですか、すごいお。

その脚本をバランスのとれた料理に仕上げた監督の妙技にも感嘆。
監督自身は死刑反対派といってるけど、でも内容は見事に均衡がとれていて、死刑反対も賛成も声高に叫んだりはしない。観客に判断が全権委任されている。とても上手にできている。

ストーリーについて

ってゆうか女性記者ビッツィーが(´・ω・) カワイソス。記者なのに真実を明かすことができないなんて。
そう、きっと明らかにできないのだ。事前にちゃんと「息子が父親をどう思うか」って釘がさしてあるから。すべて計画通りですか。ある意味この用意周到さはホラーです。

作品の社会性について

死刑うんぬんの前に現行の刑事司法制度そのものに反対する灰だらけネコとしましては、中立的に楽しめました。その点でより気になったのは、コチラのdoubley214さんも触れられている点。
ストーリーの冒頭、性的スキャンダルに巻き込まれたデビット・ゲイルが「堕ちてゆく」姿。これこそ冤罪だったのに、「信用」の一言で大学をクビになり、家族にも離れられ社会復帰に困難を極める。アメリカ怖っ、って日本でもありうるかも((((;゜Д゜)))うひゃあ。

多分ゲイルの末路はああなるしかなかったんだろう。冤罪が恐ろしいのは、司法による制裁のみならず社会的制裁をも受けるということで、そのために死刑廃止運動のボスからも疎まわれ居場所を喪失してゆく様は痛々しい。松本サリン事件の河野さんを思い出す。
doubley214さんがいみじくも指摘しているように、この作品は「死刑反対」よりも「冤罪反対」へのメッセージが強い。

だいたい、どんなに天才だろうと大学の先生なんて大学以外じゃ生きていけないんだから。ありゃあ非道いお。

そのほかの点で

社会的テーマを扱っていながら、同時にこれだけのエンターテイメント性を備えた作品が出てくるところにハリウッドの地力があるんだろうと素人が言ってみる。日本ではその両方とも、めったに出てこないわけで・・・

あんまりカメラワークとか美しいシーンなんかがある作品ではないし、刑務所に群がる死刑反対派と賛成派はもう少し迫力があってもよかったかもしんない。

あとコチラの「教授掲示板」には連綿と感想がポストされております。タイトルにワロタ。

ひとまず独断と偏見で90点台でした。『ミシシッピー・バーニング』を早く観てみたくなりました。

参考にさせて頂いたサイト
allcinema onlineさん。このデータベースは凄い、かつ有り難いです。

追記1 2005/12/17
一言付け加えました。

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ケビン・スペイシー アラン・パーカー ケイト・ウィンスレット

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posted by 灰だらけ猫 at 00:52| Comment(0) | TrackBack(2) | 観たもの読んだものねこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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